家族をはぐくむ間取り

1 夢のマイホーム

結婚して10年、二人の息子を授かり上の子が小学校に入学するという頃、いろいろなご縁もあって私は田原市で建て替えをする決断をしました。

しかし都内で手に入る土地は狭く、その頃から、個人用住宅も3階建以上が当たり前となりどんどん建築されていった時期だったので、私達夫婦も勢いに乗って3階建てのマイホームを建てることにしました。

2 考え抜いた間取り

不動産屋からの提案で、自由な間取りで建築することができたのは、今にして思えば私達にとって何より幸いでした。そしてそれから住宅展示場に足しげく通ったり、間取りの参考になる住宅関係の雑誌をたくさん読んで、夫婦でとことん話し合い、妥協しない理想に近い間取りを計画できたことが、それからの家族の生活にも決定的な影響を及ぼしているということができます。

3 間取りが与えてくれた幸せ

私達がたどり着いた理想の間取り。それは、2階全面をリビングと対面式のキッチン、ダイニングだけにすること。そして1階に、夫婦の寝室、洗面所、トイレとお風呂。3階に子供達二人の部屋を、レールで仕切れる壁をつけて設けるということでした。これによって、普段は2階で家族が一緒にいながら、一人になりたい時は1階と3階に離れることができます。この間取りのおかげで、息子たち二人の精神的自立と家族4人のほどよい距離感が保てたことには、いまさらながら感謝のお思いです。あの時、妥協せずに手に入れた我が家のいまの間取りが、私たち家族の幸せを育んでくれたと言っても過言ではありません。